日本の国土の約7割は森林です。
そのうち、人の手によって植えられた森林(人工林)が約4割を占めていますが、多くは戦後から高度経済成長期にかけて植えられたもので、既に大きく成長しており、木材として利用するための伐採に適した時期を迎えています。
日本では元々、木材の供給のほとんどは国内産でまかなわれていました。
しかしその後、木材需要の伸びとともに比較的価格の安い外国産材の輸入が増え、国内産材の供給も減ったことで、木材自給率は20%を下回るところまで低下しました。
しかし近年は、木材需要の減少に伴う輸入量の減少や、国産材利用に向けた技術革新などの取組を受け、木材自給率が少しずつ増えてきています。
日本の森林は今、大きな課題を抱えています。
林業を担う人たちが少なくなってきて、さらに高齢化も進んでいて森林の管理が難しくなってきていること。
また、これまで国産木材の利用が思うように伸びなかったことなどから、適切な手入れが行われず荒れてしまう森林も数多く存在します。
森林の機能を維持するために、持続可能な森林を実現するための取組が必要です。