全国知事会 国産木材活用PT会議を開催 & 要請活動を実施しました

令和7年7月3日、全国知事会 国産木材活用プロジェクトチーム(PT)会議が開催されました。今回で9回目となる本PTは現在全47都道府県の皆様にご参画いただいております。

まず開会にあたり、PTリーダーの小池知事より「日本の人工林の多くが本格的な利用期を迎える今こそ、安定供給体制を構築し、国産木材の供給力を強化していくことが重要。」「全国の皆様と一緒に、オールジャパンで、国産木材の活用を進めていきたい。ともにがんばってまいりましょう。」と挨拶がありました。

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会議では全国知事会議に向けた提⾔案の協議や、各都道府県の取組事例集の共有を⾏い、群馬県、長野県、奈良県から特色のある取組事例を発表いただきました。

群馬県からは、群馬県産2×4材の販路拡大、「ぐんま中大規模木造建築マイスター」の養成、木育への取組、長野県からは、県産材の活用を拡げる新たな製品開発・普及に向けた取組、奈良県からは県産材利用促進に向けた取組、技術者の養成について、発表いただきました。その他にも特⾊ある取組を事例集としてまとめておりますので、是⾮全国知事会HPをご覧ください。

※PT会議資料はこちら(全国知事会HP)をご参照ください(外部サイトが開きます)。

また、今回の会議では、株式会社ソマノベース代表の奥川季花氏にご講演いただきました。

講演では「都市と森林をつなぐ新しい森林保全のカタチ」をテーマに、2年間かけてどんぐりから苗木へと育て植樹する「戻り苗」という商品の販売を通じ、購入者の木や山への関心を高め、森林循環への理解を促進する取組などについてお話しいただきました。

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PT会議で協議した国への提言案は、7月23日の全国知事会議における協議を踏まえ、8月19日に確定しました。

その後、農林水産省、文部科学省、国土交通省、経済産業省の4省に対し要請活動を行いました。

このうち、小池知事(PTリーダー)が農林水産大臣、文部科学大臣に対し行った要請活動(8月25日実施)についてご紹介します。

☞要請活動とは、各省庁が行う来年度予算の概算要求への反映を目的として行っているものです。

農林水産省

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小池知事は「戦後、人工林が植えられて、多くはちょうど刈り時、使い時。国産木材活用の機運も高まっており、このタイミングを逃してはならない。一方で、担い手確保・育成や生産性向上などへの対応も必要。木材をより多く使うことによって、山の呼吸をよくしていく。そのことを知事会として、各都道府県の要望などをまとめて今日お持ちした。」と述べました。 それを受け小泉大臣は「農林水産省としても、街全体を木造化していく「森の国、木の街」政策を進めている。スマート林業についても、遠隔から木を倒す機械の導入やロボットの現場活用も始めているところ。林野庁としても、そういった政策の後押しも含めて、しっかりと知事会の皆さんとタッグを組んでやっていきたい。」とご発言されました。

文部科学省

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小池知事は、「戦後人工で植えた木が刈り時で、木材の建物がこのところ各地で見られるようになったが、特に木造の中大規模の建物は技術も特殊で、その建築にあたる人材を育成することが大事」と提言の内容をお伝えしました。

いずれの省庁とも、全国の地方自治体が抱える現状と、喫緊の課題を共有することができました。東京都としても、今後の国の動向を注視していきたいと思います。

※要請活動の様子はこちら(全国知事会HP)をご参照ください(外部サイトが開きます)。

東京都では、全国の皆様のアイディアや先行事例、現場の声を募集しております。ご意見、お待ちしております。

(ご連絡はこちらへ:東京都政策企画局政策部政策調査課 S0014801@section.metro.tokyo.jp)

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