■都は2025年7月に「東京都AI戦略」を公表

 東京都は2025年7月25日に、AIを徹底的に利活用し、「都民サービスの質向上」や「業務の生産性向上」を図るため、AIと向き合う際の基本的な考え方や取組の方向性を示した「東京都AI戦略」を策定しました。

 行政におけるAIの利活用を通じた行政サービスの質の向上や業務の生産性向上は、全国の自治体にとって共通した課題であり、東京都の取組を共有することを通じて、日本全体の課題解決に貢献していきます。

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「東京都AI戦略」(PDF:2.8MB)

「東京都AI戦略」概要版(PDF:1.2MB)

戦略策定の背景と基本的な考え方

多様化・複雑化する行政課題や労働力不足に対応し、都民の手取り時間創出、都市の持続的な成長を実現するには生成AIを含むAIの技術革新の動向を捉え、都政においてこれまで以上にAIを積極的に利活用していくことが重要です。

戦略では、AIを「2050東京戦略」で目指す都市の実現を加速させる中核技術の一つと位置付け、都がAIと向き合う際の基本的な考え方や取組の方向性を示し、戦略的に取組を推進します。

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・視点1:都政におけるAI利活用

以下の5つの基本方針にもとづき、都政のあらゆる側面で徹底的に利活用し「都民サービスの質向上」「業務の生産性向上」を図ります。

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【AI利活用を進める業務領域・技術水準】

AIを積極的かつ効果的に導入・利活用できるよう業務領域を3つに区分し、AIの機能を踏まえた分類、AI利活用にあたって留意すべき事項を踏まえ、「青・黄・赤」の3段階で業務ごとのリスクを評価するアプローチを取っています。

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・(参考)都政におけるAI利活用に向けた取組方針(イメージ)

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・視点2:多様な主体とのAI利活用促進

民間・大学・研究機関と協働・連携を図りながら、産業競争力やAI人材の輩出・育成などの取組を推進します。

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・東京都の推進体制と主な取組

これまで戦略で示した2つの視点を踏まえ、東京の持続的成長や都民サービスの質向上を加速させるため、都政におけるAI利活用の推進体制を構築するとともに、3つの柱に沿って様々な取組を展開します。

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都の取組を共有することを通じて、全国自治体のAI利活用に貢献できれば幸いです。

 

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(掲載サイト)

東京都AI戦略|AIの活用|東京都デジタルサービス局