東京都では、東京と他の地域が、それぞれの持つ力を合わせて、共に栄え、成長し、日本全体の持続的発展へとつなげていく「共存共栄」を目指しています。
そのために、東京都では、東京だけでなく他の地域の発展にも結びつく様々な施策に、各自治体と協力して取り組んでいます。その取組の一環として、全国の自治体へ直接訪問し、東京都との連携や政策全般にわたる意見交換を積極的に行っています。
11月5日(水)・6日(木)に秋田県を訪問しましたので、その様子をご紹介します。
秋田県に到着
東京から秋田新幹線で4時間弱、昼過ぎにJR秋田駅に到着しました。
改札を出ると巨大な秋田犬となまはげのお面が出迎えてくれました!天井には秋田竿灯まつりの竿燈が飾られ、秋田感満載です。
また、秋田駅は、自由通路や待合ラウンジなどが秋田県産材により木質化されており、2017年にはウッドデザイン賞2017最優秀賞を受賞しています。木材の美しさと温かみが感じられる駅構内は必見です。


まずは腹ごしらえです。
秋田名物の比内地鶏の親子丼をランチにいただきます。
とろっとろの卵と出汁、そして歯ごたえがあって旨味の強い地鶏がマッチして最高でした!
秋田県総合食品研究センターへ
午後は秋田県の施設を2か所視察させていただきました。
1つ目は「秋田県総合食品研究センター」です。
秋田と言えば、きりたんぽ鍋、稲庭うどん、いぶりがっこ、横手やきそば、ぼだっこ、などなど、全国的に知名度の高い郷土料理やご当地グルメが多数あり、非常に豊かな食文化に恵まれています。そんな秋田県の食品産業を支えているのが、県内食品関連企業への技術支援と研究開発を担う「秋田県総合食品研究センター」です。
県内企業への支援としては、年間600件以上の相談や、伴走型の技術指導、商品開発の支援、企業同士のマッチング、共同研究、センターの機器や研究室の貸出まで幅広く行っています。既存の食品企業や酒造会社からの技術相談のほかに、新たに食品加工業や酒造に進出したいという異業種やベンチャー企業からの相談もあるそうです。 新たな設備投資や単独での商品開発が難しい小規模な事業者にとって、センターの支援は非常に有意義であると感じました。
研究開発においては、①県産農産物の高付加価値化を目指す加工技術開発、②「発酵の国あきた」ならではの発酵食品開発、③「美酒王国秋田」として清酒のさらなる品質向上と、蒸留酒・どぶろく・ワインなどの多様なニーズに応じた酒類開発、④ヘルスケアのための機能性食品開発、の4分野を柱としています。センターでは、研究成果を公募した県内企業を対象に技術移転し、商品開発を支援しています。
研究成果の1つとして、「AKITA雪国酵母」や「あめこうじ」などの秋田県オリジナルの酵母や麹の開発があります。
「AKITA雪国酵母」は、純米・吟醸酒用のオリジナル酵母で、リンゴやバナナを思わせる華やかな香りとフレッシュな味わいが持続するお酒が出来上がります。
近年、日本酒の海外輸出が増えていますが、輸送中に酸素、光、温度などの影響を受けて、香りや風味が損なわれるという課題があります。「AKITA雪国酵母」は、海外市場の過酷な流通・貯蔵環境を想定し、常温でもフレッシュさを維持できる技術として開発され、現在、県内の酒造メーカーへ着実に普及が進んでいます。
「あめこうじ」は、センター独自の方法で育てた麹菌を使った秋田県オリジナルの麹です。県内企業では甘酒など、様々な商品開発に活用され、関連商品の市場規模は3億円以上にのぼります。
「あめこうじ」の特長は、すっきりとした甘さと白さです。甘さと白さを兼ね備えた麹づくりは技術的に難しく、特にお酒用の麹は褐色に変化しやすいそうです。麹の色は商品の仕上がりに反映されるため、「あめこうじ」により白くて甘い商品を作れるようになりました。昔から麹が使われている食品だけでなく、ソフトクリームなど新たな分野においても「あめこうじ」を活用した商品が開発されています。

「秋田県総合食品研究センター」は、昭和2年に秋田県工業試験場醸造部として設立され、酒類や味噌・醤油などの発酵食品を中心に研究をスタートしました。平成7年に「秋田県総合食品研究所」が開所してからは一般食品にも研究対象を広げ、平成22年に「秋田県総合食品研究センター」に改称されました。「食品」に特化した産業研究所は全国的にも珍しいそうです。
食品・酒類を幅広く研究対象としているため、センター内には様々な施設・設備がありました。
「秋田県総合食品研究センター」では、商品開発の支援として県内企業が製造した食品やお酒を審査・評価する業務も行っています。お酒・発酵食品は専門の職員が審査しますが、食品については、消費者に近い感覚で評価できるよう一般の職員も試食して審査します。
食品審査では、甘さや辛さ等の項目ごとに採点し、味を数値化して評価します。試食テストは、「食品審査室」という温度・照明が一定に保たれた専用の部屋の1人ずつ仕切りで区切られたブースで行い、周囲の環境や他の審査員に影響されないよう工夫しています。
お酒の審査も専用の「酒類審査室」で行います。1日で100銘柄の審査を行うこともあるそうで、かなりハードな業務です。
「秋田県総合食品研究センター」は、県内食品企業の競争力強化と時代のニーズを先取りした付加価値の高い商品づくりを支援し、秋田の食品産業の振興と、秋田の強みを活かした地域の活性化を図っています。開発された商品も徐々に増え、現在は年間約80種類の新商品が販売されているとのことです。
秋田オリジナルの商品はとても魅力的で、滞在中にいただいたり、お土産に買って帰ったりしましたが、どれも大変美味しかったです。そうした商品も企業努力やセンターの皆様の支援により完成していることを改めて感じました。
秋田県の特産品は、都内のアンテナショップ「あきた美彩館」でも買うことができます。
ご興味のある方はぜひ!

秋田県総合食品研究センター:https://www.arif.pref.akita.jp/
あきた美彩館:htps://www.a-bisaikan.jp/t
あきた産業デザイン支援センターへ
本日2つ目の視察先は、「あきた産業デザイン支援センター」です。
「あきた産業デザイン支援センター」は、公益財団法人あきた企業活性化センターの事業であり、県内企業の商品開発・販路拡大・PRなどの課題をデザイン活用の視点から支援し、事業者とデザイナーをつなぐハブ機能を担っています。
産業におけるデザインの役割は、単に商品の見栄えを良くするというだけではありません。市場やニーズに向けた商品企画、製品づくりはもちろん、商品が消費者に届くようサポートするのもデザインの役割です。
デザインの活用により、商品価値が市場において適正に評価され、ひいては商品の高付加価値化を実現することを目指しています。
「あきた産業デザイン支援センター」では、デザインを専門とする相談員が県内事業者からの相談に対応しています。事業者からは、カラーリングやレイアウト等のいわゆるデザインに関することだけでなく、商品企画やマーケティングについての相談も受けています。相談件数は、多い年で500件以上にのぼり、リピーターの方も多いそうです。県土の広い秋田県ですが、ほとんどが対面の相談であり、時には相談員が事業者を訪問し、実際に現場を見て商品企画のヒントを探すこともあります。
相談員は相談に応じるだけではなく、事業者の相談に基づいて、ふさわしいデザイナーのマッチングも行っています。マッチングでは、専門性や得意分野を考慮して、必ず複数のデザイナーを紹介して事業者に選んでもらいます。事業者とデザイナーが人として合うかどうかも重要だそうです。多くの事業者の相談に応えるためには、相談員だけで対応するのではなく、専門のデザイナーにつないでいくことが必要になります。実際に、デザイナーが商品企画に入ることにより新たなアイデアが生まれ、商品化された事例もあります。
また、「あきた産業デザイン支援センター」では、デザイン活用の普及活動も行っています。県内には、デザイン活用との接点が薄く、自分の事業には関係ないという認識をされている事業者も少なくないそうです。そういった事業者にもデザイン活用を知ってもらうため、デザイナーを集めた展示商談会「デザイン見本市」等、様々なイベントを開催しています。「デザイン見本市」の成果の1つとして、事業者とデザイナーが直接会う場を提供することで、「あきた産業デザイン支援センター」で対応できる相談件数に限りがある中、事業者が相談やマッチングを通さずにデザイン活用とつながったことが挙げられます。デザイナーの姿が見えることや実際に会う機会が増えることが、デザイン活用の普及につながっていきます。
これまで、高付加価値化とは品質や機能性を高めた新しい商品を作ること、というイメージを漠然と持っていました。しかし、既存の商品についても、デザイン活用により見せ方や伝え方をブラッシュアップし、商品にとって適切なマーケットにつなげることで、高付加価値化が可能となります。情報があふれる中で、競合との差別化を図り、ブランディングを確立するためのデザイン活用の重要性を知るとともに、行政においても通じる部分があると改めて感じました。
あきた産業デザイン支援センター:https://www.idsc-akita.net/
秋田グルメを堪能し、一夜明け、2日目も秋晴れの素晴らしい天気に恵まれました! 秋田県を訪問した11月上旬はクマの出没が連日報道されており、自衛隊による支援活動が始まった時期でした。秋田駅から徒歩圏の宿泊先付近でもクマの目撃情報がありましたが、人通りも車通りも多い市街地で、とてもクマが出るとは思えない場所でした。しかし、クマ鈴を持って歩いている方や自動ドアが閉鎖された店舗などから、クマに対する危機感が伝わってきました。
本日はまず、秋田県庁へバスで向かいます。

秋田県庁ではあきたPRキャプテンの「んだッチ」が迎えてくれました!
なまはげ型の子どもロボットで、平成30年採用の秋田県職員です。
さて、いよいよ秋田県庁の皆様と意見交換です。
企画振興部、あきた未来創造部、観光文化スポーツ部、農林水産部、産業労働部の皆様にご対応いただきました。お忙しい中、早朝から誠にありがとうございました。
【マーケティング戦略室】
秋田県は、令和7年7月に「マーケティング戦略室」を新たに設置しました。県政にマーケティング思考を取り入れ、マーケティング手法の活用により施策を推進しています。県民のニーズを重視した企画立案により事業の精度を高め、成果につなげることを目指しています。
これまでに、移住定住や観光などの重点分野を中心に事業検討手法の整理をサポートしており、例えば移住分野では、首都圏に在住する秋田県出身の子育て世帯等を対象とした調査により、潜在的なニーズ等を分析し、よりターゲットに響く効果的な施策を検討しています。また、庁内全体にマーケティング思考を浸透させるため、職員向けに研修も実施しています。
【関係人口創出】
秋田県は、急速な少子高齢化と人口減少による地域の担い手不足が課題となっており、関係人口の創出拡大に取り組んでいます。
取組の1つとして、あきた関係人口会議WEBサイト「あきコネ」の活用があります。「あきコネ」では、秋田県の魅力や、県内で開催されるイベント等の地域との多様な「関わりしろ」の情報を発信するとともに、秋田に関心のある人と秋田で活動する地域団体等のマッチング機会を創出しています。イベント等への参加を通じて秋田に関心を持つ人の裾野を広げ、関係人口の拡大につなげていくことを目指しています。
あきた関係人口会議WEBサイト「あきコネ」:https://kankei.a-iju.jp/
【観光誘客】
秋田県には、角館の武家屋敷や温泉、なまはげ、田沢湖、秋田犬、グルメなど、魅力的な観光コンテンツが多数ありますが、秋田県・青森県にまたがる世界自然遺産の白神山地はやはり外せません。
秋田県と東京都は、北海道・青森県・鹿児島県・沖縄県とともに、世界自然遺産を有する自治体6都道県で連携して観光振興に取り組んでいます。国内5つの世界自然遺産のブランドイメージを活用し、共同のWEBサイトによる観光PRや商談会の開催等を行っています。令和7年10月には白神山地において、ツアー造成に向けた旅行会社の現地交流会を開催し、観光モデルコースの視察や観光協会・事業者等との意見交換会などを実施しました。
現在、秋田県ではインバウンドも徐々に増えており、直行便のある台湾の方が3~4割を占めますが、首都圏を経由して秋田を訪れる外国人観光客も多く、国内の観光客も首都圏在住者からの関心が高い傾向にあります。今後も首都圏における観光PR等で秋田県と東京都が連携していくことができればと思います。
秋田県公式観光サイト「アキタファン」:https://akita-fun.jp/
日本の世界自然遺産:https://world-natural-heritage.jp/
【木材】
秋田県は、人工林面積日本一を誇る一方、日本三大美林の1つであり、全国的に有名な天然秋田スギも有しています。木材を使って伝統工芸の大館曲げわっぱや秋田杉桶樽を作っていますが、現在は住宅用建築材の生産が多くなっています。高度な木材加工技術も備え、CLT(Cross Laminated Timber=直交集成板)や大断面集成材といった大規模な木造建築製品も生産しており、大阪・関西万博にも秋田県のCLTが供給されました。
また、令和7年3月から始まった東急電鉄池上線千鳥町駅のリニューアルには、秋田県の「あきた材」と東京都の「多摩産材」が活用されています。秋田県と東急株式会社が、令和5年4月に地域社会の活性化などを目的とした包括連携協定を締結したことから、本リニューアル事業において「あきた材」が活用されることになりました。
さらに、2月12日(木)・13日(金)に開催された東京都の国産木材活用事業である「WOOD Collection(モクコレ)2026」には、秋田県から3団体に出展いただきました。秋田県産材・多摩産材の双方の活用促進のため、秋田県と東京都が引き続き連携していくことが重要であると感じました。
あきた材について「もっと知りたい!」方へ:https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/27279
【スタートアップ】
秋田県では、新産業創出による県内産業の活性化や雇用の創出、オープンイノベーション等による既存産業の発展を目指して、令和6年度から「AKISTA(アキスタ)」プラットフォームを開設し、スタートアップ支援に取り組んでいます。
「AKISTA」は、秋田県が運営するスタートアップ支援の取組であり、オンライン相談や交流イベントの開催、認定した県内のスタートアップに対する2年間の集中支援などを実施しています。
また、県外のスタートアップ向けに、秋田県内を実証フィールドとして活用する事業のサポートも行っています。少子高齢化は秋田県だけでなく先進国に共通の課題ですが、そのフロントランナーとも言える秋田県をフィールドに実証を行い、成果を全国、全世界へ横展開するロールモデルを目指しています。
イベントについては、学生向け交流イベントやワークショップ等、秋田県内でも多数開催していますが、令和6年8月には東京都が運営するNEXs Tokyoでもイベントを開催しました。イベントでは、秋田県内の自治体や事業者等がスタートアップとの協業を希望するテーマや行政課題をプレゼンし、都内のスタートアップと交流しました。
「AKISTA」に掲載されている秋田で起業された方のインタビューの中で、秋田の起業環境について、補助金の手厚さや固定費の安さに加えて、親身になってくれる人や手を差し伸べてくれる人など、人とのつながりが魅力、と答えていたのが印象的でした。まだまだ県内のスタートアップが少ないことが課題とのことですが、地域資源を活かした起業、地域密着型スタートアップを目指す方にとって秋田県は非常に魅力的な場所であると思いました。
AKISTA:https://a-sta.a-iju.jp/startup
今回は、秋田県との連携について幅広く意見交換をすることができました。
今後、新たな事業で更なる連携の強化につながればと思いました。
意見交換を終えて、お昼ご飯をいただきます。
2日目は稲庭うどんをいただきました。

秋田県が生産量日本一のじゅんさいが入った温かいつゆでいただきます。
じゅんさいのぷりぷり食感と稲庭うどんがマッチしてとても美味しかったです。
昼食を終えた一行は、最後の視察先である国際教養大学へ向かいました。
国際教養大学は秋田県の公立大学です。秋田駅から車で30分程の秋田市郊外に位置し、豊かな自然に囲まれたキャンパスは海外の大学のような雰囲気がありました。


国際教養大学は、グローバル社会におけるリーダーの育成を目的として平成16年に開学しました。世界に通用するリベラルアーツ教育を展開する、非常に特色のある大学です。秋田県内だけでなく全国から学生が集まっており、東京からも多くの学生が進学しています。主な特徴として、「全て英語の少人数授業」・「全学生に1年間の留学義務」・「多文化共生のキャンパスライフ」などが挙げられます。
国際教養大学は全授業が英語で行われ、そのうちの約7割が20人未満の少人数授業です。一方的に講義を聞くだけではなく、学生同士のディスカッションを中心とした授業を通じて、英語で理解し、考え、意見を主張する、という能力を身につけます。教員も半数以上が外国人であり、各領域で高度な研究実績のある多様な教員が揃っています。全ての授業について、学生による授業評価と上司による授業見学の制度があり、授業の質が保たれています。
2年次後半以降実施する1年間の留学では、語学留学ではなく、自分の学びたい専門領域を英語で学び、理解を深めます。学業だけでなく、留学先で多様な価値観に触れ、慣れない環境で困難に立ち向かうことで、人間力も鍛えられます。学生たちは、留学に向けて現地学生と議論できるよう英語力を鍛えるとともに、学業成績が基準に満たないと留学が認められないため、非常に熱心に勉強するそうです。
留学は全て交換留学であり、世界52か国の200以上の大学と提携しています。留学先の授業料は免除になるため、少ない経済負担で留学することが可能です。海外の大学と提携するには、国際教養大学が、交換留学でやってくる学生にとって魅力があり、提携先として価値のある大学であることが必要となります。開学当初は提携大学を確保するために、アメリカを車で横断しながら様々な伝手を頼って交渉に回ったり、秋田に視察に招いたりと、相当苦労されたとお伺いしました。現在も授業の質の確保や環境の整備など、交換留学を維持するために大学としても努力されているそうです。
国際教養大学では、1年次は大学内の寮での生活が義務であり、留学生のルームメイトと2人部屋で共同生活を送ることも多くあります。共同生活を通じて、文化・習慣の違いを理解し、違いを乗り越えるためのコミュニケーション能力を養います。この経験は留学の際に、留学先の環境や生活に馴染むための糧となります。
2年次以降は住む場所を自由に選べますが、大学内の寮や宿舎を選ぶ学生が多く、キャンパス内居住率は90%を上回ります。全国から集まる日本人学生と世界中から集まる留学生がいる環境は、他にはない多文化共生のキャンパスライフと言えます。
キャンパス内を視察させていただきました。

秋田県産の木材を多用した中嶋記念図書館は、「日本で最も美しい図書館」とも言われています。
24時間・365日利用可能で学業に打ち込む環境が整っています。
学生寮の中は明るく、清潔感がありました。学生や留学生が交流するスペースや仕組みが充実しており、学生寮からも多文化共生の理念が感じられました。1年生の学生寮は2人部屋ですが、2年生以上が生活する学生宿舎は、シングルルームから12人のシェアハウス形式まで複数の間取りがあります。
国際教養大学では、公立大学として地域との交流活動にも積極的に取り組んでいます。中高生向けの英語研修「イングリッシュビレッジ」に学生が講師として参加したり、小中学校で英語を担当する先生を対象に英語指導スキルの向上を目指すセミナーを開催したり、国際教養大学の強みを活かした地域貢献を行っています。
地域社会への貢献や交流を行うクラブ活動も多数あり、秋田竿灯まつりにも国際教養大学竿燈会が参加しています。都市部にはない、秋田ならではの地域交流や自然とのふれあい、文化体験を求めて国際教養大学を選ぶ学生も多いそうです。
また、大学敷地内には一般社団法人が運営する「AIU Kids」という放課後児童クラブがあり、国際教養大学の教員によるプログラムや学生との交流など、子どもたちの学びの場を地域に提供しています。
卒業後は様々な業界に就職し、英語力や留学で培った課題解決力、忍耐力、異文化コミュニケーション力などを活かして活躍しています。国内や海外の大学院へ進学し、高度かつ専門的な研究を志す学生も多くいます。
また、一度県外へ出た後、秋田へ戻ってくる卒業生もいるそうです。秋田や留学先で得た経験などを元に秋田でスタートアップを起業している卒業生もおり、こうした動きが秋田の将来へとつながるのだと思いました。
2日間の訪問を通じて、直面している課題に対する秋田県の危機感を知るとともに、秋田県の豊かさや温かさを体感することもできました。視察や意見交換に丁寧にご対応いただいた秋田県の皆様には大変お世話になりました。
最後に空港でも横手やきそばを始めとした秋田グルメを堪能し、帰路につきました。
東京都は、全国各地との共存共栄を目指し、引き続き幅広い分野で連携を進めていきます。
次回の訪問レポートもお楽しみに!