東京下水道グループとして下水道局と東京都下水道サービス株式会社(TGS)が連携し、技術力・技術開発力を一層向上させるとともに、培った技術などを全国の下水道事業へ展開し、地方との共存共栄に貢献していきます。
<<開発した技術の普及・展開による地方の課題解決>>
東京下水道が開発した技術を全国へ普及・展開することで、地方の下水道の多くが直面する施設の老朽化や技術者不足などの課題解決に貢献しています。
(【】内は2019(令和元)年度までの実績)
① 管路更生工法(SPR工法)【46道府県:都以外約533km】
道路を掘らずに、下水を流しながら老朽化した下水道管を更生する技術
② 管路耐震化工法(フロートレス工法)【32都道府県:当局以外4,697か所】
地震時の液状化現象によるマンホールの浮上を防止する技術
③ 水面制御装置【28都道府県:当局以外902か所】
雨天時に合流式下水道から河川等へ流出されるごみを7割以上削減する技術
電気などの動力が不要で、構造が単純なことから設置や維持管理が容易で低コストな技術
<<人材やノウハウを活用した技術支援>>
① 震災時における先導的な被災地復旧支援
東日本大震災の際には、下水道機能の早期の復旧・復興のため、発災直後から被災自治体の要請に基づき、TGSや協力団体と連携しながら応急復旧支援を実施
被災地の自治体からの要請を受け、下水道管や下水処理場の設計・施工監理業務などを行う職員を派遣し、長期的な支援を実施
② 資格試験等の支援業務【22団体】
宅地内の下水を公共下水道へ流す排水設備に係る全国の工事技術者向けに、資格試験や更新講習などをTGSが自主事業として実施し、広域的に支援