東京都では、東京と他の地域が、それぞれの持つ力を合わせて、共に栄え、成長し、日本全体の持続的発展へとつなげていく「共存共栄」を目指しています。

そのために、東京都では、東京だけでなく他の地域の発展にも結びつく様々な施策を、各自治体と協力して取り組んでいます。その取組の一環として、全国の自治体へ直接訪問させていただき、都との連携や政策全般にわたる意見交換を積極的に行っています。

今年度の2回目は5月26日に愛知県へ訪問させていただきました。
東京都から愛知県には、ひかり新幹線で約2時間で名古屋駅へ到着しました。
そこから地下鉄を乗り継ぎ、県庁最寄りの名古屋城駅へ向かいます。

▼愛知県庁▼

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県庁の写真を見ていただけますと分かる通り、レトロモダンで伝統を感じる建物となっています。昭和13年の完成で、隣接する名古屋市役所本庁舎とそろって国の重要文化財に指定されています。

▼愛知県庁(奥)と名古屋市役所(手前)▼

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意見交換は、政策企画局企画調整部の皆様にご対応いただきました。
お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。

東京都から連携事業についてご紹介するだけでなく、愛知県からも県の主要プロジェクトなどについてご説明いただきました。

愛知県では、今後2026年開催のアジア競技大会など多数の大型プロジェクトが控えており、中でも2022年に一部のエリアがオープンし、今年度中に残りのエリアが開園予定の「ジブリパーク」の整備については、愛知万博の理念と成果を次世代に継承していくために注力されているとのことで、レガシーを次の世代へ繋げていくことが大切であると改めて実感するお話でした。

意見交換終了後には、県庁の駐車場を活用して移動式水素ステーションを運用している「愛知県庁水素社会普及啓発ゾーン」を見学させていただきました。

▼愛知県庁水素社会普及啓発ゾーン(愛知県庁移動式水素ステーション)

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このゾーンは、クリーンエネルギーである水素を利活用する水素社会に向けた普及啓発の取組のひとつとして、平成26年度に民間事業者の協力のもとに整備されたもので一般の方も利用可能な施設となっています。※2023年9月29日(金)に営業終了
トラックを利用した移動式水素ステーションは、定置式に比べ整備に必要な面積が少なく、県庁駐車場内という限られたスペースでも運用することができるため、その点を活用して都心部における水素ステーション整備のモデルケースとして県内外へ発信をおこなっているとのことでした。

愛知県の水素・FCVに関する取組:https://www.pref.aichi.jp/site/suiso-fcv/

次に街中へ移動して、愛知県がスタートアップの創出・育成やスタートアップと地域企業とのオープンイノベーションを促進する支援拠点「STATION Ai(ステーションエーアイ)」の2024年10月オープンに先駆けて、開設した「PRE-STATION Ai(プレステーションエーアイ)」を視察させていただきました。

▼PRE-STATION Ai▼

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愛知県では、今後世界におけるデジタル技術の加速度的な進展により、主力産業である自動車産業を含めた地域の産業構造が大きく変革することが想定される中、革新的ビジネスモデルや最先端技術を持つスタートアップを起爆剤としたイノベーションの創出が不可欠であるとして、2018年に「Aichi-Startup戦略」を策定し、スタートアップの発掘・育成を目的とした施策に取り組んでいるとのことです。その中核が「STATION Aiプロジェクト」となっています。
「PRE-STATION Ai」には既に様々な業態のスタートアップが入居していて、そこでは起業のサポートやスタートアップと既存企業との協業に向けて、総合的な支援が行なわれて、切れ目のないスタートアップ支援を受けることができます。視察時にもたくさんの方々が施設を利用されていて、私もスタートアップを取り巻く強い期待と熱気を肌で感じることができて大変刺激を受けました。

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STATION Ai:https://stationai.co.jp/

今回の訪問では、今後の連携に向けた意見交換に加え、愛知県の主要プロジェクトについてもお話を伺い、現場も視察させていただいて大変有意義な訪問となりました。

東京都は、全国各地との共存共栄を目指し、引き続き幅広い分野で連携を進めていきます。

次回の訪問レポートもお楽しみに!