東京都では、東京と他の地域が、それぞれの持つ力を合わせて、共に栄え、成長し、日本全体の持続的発展へとつなげていく「共存共栄」を目指しています。

そのために、東京都では、東京だけでなく他の地域の発展にも結びつく様々な施策を、各自治体と協力して取り組んでいます。その取組の一環として、全国の自治体へ直接訪問させていただき、都との連携や政策全般にわたる意見交換を積極的に行っています。

今年度の1回目は5月15日に鹿児島県へ訪問させていただきました。
この日は天候不良の影響で鹿児島空港に着陸できない可能性があり不安な出発となったのですが、現地は快晴で無事に到着することができました!
さっそく空港を出発して空港連絡バスで鹿児島市市内へ向かいます。

▼鹿児島県庁▼

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入口には10月開催のかごしま国体の横断幕がかかっていました。

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そして中に入ってエスカレーターへ目を向けると、なんと焼酎がぎっしりと並べてあってびっくり!なんでも日本一の蔵元数を誇る鹿児島の焼酎を展示しているとのこと。

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意見交換は、総合政策部産業政策統括監様を筆頭にご対応いただきました。
お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。

東京都から連携事業についてご紹介するだけでなく、鹿児島県からも県の現状や「稼ぐ力」向上に向けた取組についてご説明いただきました。

中でも基幹産業である農林水産業では、昨年10月に鹿児島県で開催された「和牛オリンピック」(第12回全国和牛能力共進会)の「種牛の部」で鹿児島黒牛が内閣総理大臣賞を受賞し、和牛日本一の栄冠に輝いており、「和牛日本一」を前面に国内外にアピールするとともに、さらなる販路開拓や輸出拡大に努めているそうです。

鹿児島県ホームページ「第12回全国和牛能力共進会「鹿児島黒牛」日本一に輝く」
https://www.pref.kagoshima.jp/ag35/12th-zenkyou/wagyunihoniti.html

また、もう一つの基幹産業である観光関連産業では、県のPRキャッチコピーを「南の宝箱 鹿児島」とし、鹿児島黒牛を含め、世界自然遺産の「屋久島」や「奄美大島」はじめとする世界に誇れる食や歴史、文化など、魅力的な資源「宝物」としてPRを展開しており、同じく多数の離島を有し「東京宝島」事業で島のブランド化に向けて取り組みを行っている東京都にとっても大変参考になるお話でした。

意見交換の後、まずは県庁最上階にあるコワーキングスペース「かごゆいテラス」を見学させていただきました。
ここではビジネスの打ち合わせができたりするのですがびっくりするのがその景色!桜島がこんなに近くに見えることに驚きました。

▼かごゆいテラスから望む桜島▼

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また、こちらの打合せブースの家具などには、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村に提供した「かごしま材」をレガシーとして再利用しているとのことで、鹿児島県に関係のある代表選手のサインも飾ってあり、木のぬくもりや大会の感動を感じることができます。

次に市内へと場所を移して、島津氏の居城であった鹿児島(鶴丸)城の「御楼門」をご案内いただきました。御楼門は城のシンボルでしたが明治6年の火災で焼失。時を経て平成27年から県や鹿児島市、民間が一体となって復元に向けた取組を進め、令和2年、約147年ぶりにその姿がよみがえりました。

▼御楼門▼

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なお復元にあたっては、鹿児島県産材を使用していることに加えて、県内での入手が困難であった門の主要な柱となるケヤキの大怪木は、姉妹県である岐阜県の協力を得ることで確保することができて完成に至ったとのお話でした。

最後にかごしま特産品市場「かご市」を視察しました。こちらは平成26年に、地産地販」と「県民により、県民のモノを、県民のために、県内で販売する店」をコンセプトに、鹿児島県下38の商工会から成る「鹿児島県商工会連合会」の運営のもと、市内で最も交流人口・消費人口の多い天文館にオープンしました。ここでは鹿児島県の魅力ある特産品を取り揃えて販売や発掘、発信をしていますので、鹿児島県に行かれた際にはお土産を買いにぜひ立ち寄ってみてください!

かごしま特産品市場:https://official.kagoichi.com/

▼かごしま特産品市場「かご市」

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東京都は、全国各地との共存共栄を目指し、引き続き幅広い分野で連携を進めていきます。

次回の訪問レポートもお楽しみに!