東京都では、東京と他の地域が、それぞれの持つ力を合わせて、共に栄え、成長し、日本全体の持続的発展へとつなげていく「共存共栄」を目指しています。

そのために、東京都では、東京だけでなく他の地域の発展にも結びつく様々な施策、各自治体と協力して取り組んでいます。その取組の一環として、全国の自治体へ直接訪問させていただき、東京都との連携や政策全般にわたる意見交換を積極的に行っています。

8月7日(月)、8日(火)に山形県及び福島県へ訪問させていただきました。

今回は、8月7日(月)に実施した山形県訪問の様子をご紹介します。

東京都から山形県には、新幹線つばさで約2時間30分で山形駅へ到着しました。
その日は、「山形花笠まつり」の開催期間中で、ちょうど駅構内でPRの踊りをみることができて、到着早々に幸先の良いスタートとなりました!

▼お祭りの雰囲気を味わうことが出来ました▼

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山形県庁に伺う前に、視察先として、やまぎん県民ホール内にある山形県産品ショップ「0035 BY KIYOKAWAYA」に伺いました。

0035 BY KIYOKAWAYA

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こちらは、山形県内35市町村の魅力を再発掘し、県内外に発信することをコンセプト、オール山形の魅力をつめこんだ商品や名産を取りそろえたショップ&カフェとなっており、高級食パン専門店の「許してちょんまげ」も併設された、県民の新たな文化発信、交流拠点となっております。
なお、店名の「00」は、桁の広がりを表しており、山形県の35市町村は、まだまだ多くの可能性を秘めているという思いが込められているとのことです。

0035 BY KIYOWAKAYA:https://www.kiyokawaya.co.jp/shop/0035bykiyokawaya/

広々とした店内では、さくらんぼやラ・フランスを使用したゼリーやジャムなどの山形の名産品が多数販売されています。

▼「枝豆の王様」だだちゃ豆も置いてありました▼

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視察を終えて、山形駅前からバスに乗って、県庁に向かいます。

▼山形県庁▼

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庁舎内の1階では、さくらんぼの「やまがた紅王」ブランド米の「つや姫」、「雪若丸」がPRされていました。

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意見交換は、みらい企画創造部と農林水産部の皆様にご対応いただきました。
お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。

東京都から連携事業についてご紹介するだけではなく、主に農林水産業の分野をメインテーマとして、山形県の持つ強みや特徴などについてご説明いただきました。

山形県は全国でも有数の「フルーツ王国」で、中でも「さくらんぼ」と「ラ・フランス」は全国で生産量1位を誇っており、例年さくらんぼフェスタや秋の味覚フェスタを都内でも開催し、県産農産物のPRに力を入れているとのことです。
特に、さくらんぼにおいては、500円玉よりも大きい大玉新品種「やまがた紅王」の本格販売が開始となり、令和7年(2025年)は形県内にさくらんぼが導入されて150年を迎える節目の年になるとのことで、大々的なイベントの開催を予定しており、積極的に情報発信に取り組んでいくとのお話でした。

やまがた紅王:https://yamagata-beniou.nmai.org/

一方で、近年の人口減少や高齢化、コロナ禍で県外からの人手確保が困難になっていたことなどを背景に、農業の働き手の確保が課題になっており、こうした農業人材確保の課題に対応していくために、アグリワーケーション・アグリキャンプ・アグリツアーからなる「元気な農業人材確保プロジェクト事業」を開始し、農業人材確保と関係人口の創出に向けて取り組みを進めていることでした。
加えて、さくらんぼの収穫作業は細かい作業が多くて機械化も難しく、例年6~7月の収穫期に集中して多くの人手が必要となるため、さくらんぼ収穫での県庁職員に副業を認める「やまがたチェリサポ職員制度」を導入し、県全体でさくらんぼ作業を応援する環境づくりにつながることが期待されているそうです。

同じように、農業者の高齢化や担い手不足などの課題を抱えている東京の農業にとっても、大変参考となるお話でした。

また、4月からは東北で初となる公立の農林業系専門職大学東北農林専門職大学」が開学するとのことで、専門職大学の特徴である、特定の職業のプロフェッショナルに必要な知識・理論と実践的なスキルの両方を身につけることができる点を活かして、将来の山形、東北、日本をけん引する戦略的な農林業経営に取り組める人材の育成を目指していくとのことでした。

東北農林専門職大学:https://tpuaf.ac.jp/university/overview/about/

今回の訪問は、情報発信など今後の連携に向けた意見交換に加え、山形県の農業の最新のトピックについてお伺いすることができ、大変有意義な訪問となりました。

東京都は、全国各地との共存共栄を目指し、引き続き幅広い分野で連携を進めていきます。

次回の訪問レポートもお楽しみに!