こんにちは!突然ですが、「木」と聞いた時、皆様はどんなイメージを思い浮かべますか?(ホントに突然ですが・・・)

 森林、住宅、露天風呂、学校の机、バット(筆者の主観です汗)・・・等、色々ありますが、「身の回りにある身近なもの」という印象はありますよね?

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 それもそのはず、我が国の国土の約7割は森林です!

 この豊かな森林は木製品として私たちの生活に根付いているだけではなく、水源の涵養、地球温暖化防止等の機能を果たしています。

 そう、つまり森林は日本、そして世界にとって、とても大切なものです!!(おっとつい大声が・・・)

 現在、戦後に造成された人工林の多くが本格的な利用期を迎えており、国産木材の国内供給量や海外輸出が増加しています。

 一方、森林資源の蓄積量も年々増加し続けており、整備が行き届いていない森林もあるのが現実です・・・

 この状況を変えねば!とのことで、平成30年秋に全国知事会内に発足したのが「国産木材活用プロジェクトチーム(PT)」です。

 このPTでは、国産木材の需要拡大を通じ、林業の振興による地域活性化や森林資源の循環利用による国土強靭化推進を目標にしており、現在、全47都道府県が参加する一大プロジェクトチームになっています!

(ちなみにですが、都の面積の約4割は森林です。コンクリートジャングルと言いますが、意外ですよね?)

 さて、そんなPTですが、令和3年5月11日、ウェブにより「全国知事会 国産木材活用プロジェクトチーム会議」を開催しました。

 会議の開会にあたり、PTリーダーの小池知事は「多くの知事の皆様からご賛同をいただき、国産木材活用の更なる推進についてご助力をいただいていることについて、改めて感謝申し上げる。PTリーダーかつ大消費地の東京都としても、都有施設における国産木材を活用した木塀設置の拡大、国産木材の魅力を発信するショールーム「MOCTION(モクション)」のオープン等の活動を行ってきた。今後も日本全体の成長を念頭に置いた共存共栄の取組として、皆様方と手を取り合いながら、国産木材の需要拡大に向けた取組を加速させていく。引き続きご協力を賜りたい」と挨拶しました。

【小池知事の挨拶の様子】

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 会議では全国知事会議に向けた提言案の確認や、各都道府県の取組事例集の共有を行い、特色ある取組として山形県(「やまがた森林ノミクス」の推進)、滋賀県(びわ湖材の利用促進)、岡山県(県産材製品の海外への販路開拓、CLTの普及促進)からご発表をいただきました。その他にも特色ある取組を事例集としてまとめておりますので、是非以下のリンク(全国知事会HP)よりご覧ください!

【事例集の発表の様子(山形県・吉村知事)】

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また、今回の会議では様々な木材を活かした有名建築を手掛け、「MOCTION」館長でもある建築家・隈研吾先生の講演もありました。

【隈先生の講演の様子】

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 講演の中で隈先生からは「20世紀は基本的にコンクリートの設計が中心だったが、2000年前後に世界中で木を使うことが広がってきた。木材というのは決して過去の材料ではなくて、地球環境問題を解決する未来の材料だと考えており、アフターコロナの世界において、密を避けて風通しの良い環境で仕事をしたいというニーズを捉えるのは木材だと思う。そういう意味ではこのプロジェクトチームの試みは、類を見ないものだろう」というお言葉をいただきました。

 隈先生、お忙しい中、ご講演いただき、ありがとうございました!

 今後は6月開催予定の全国知事会議にて正式な国への提言が確定し、プロジェクトチームのリーダーである小池知事より、関係省庁への要請活動を実施する予定です。

 これからも東京都をはじめ、国産木材活用PTでは国産木材需要拡大に向け、様々な取組を行っていきたいと考えております。

 こんな取組やってみては?こういうことは出来ないの?等、良いアイディアがありましたら、どしどしご連絡をいただけますと幸いです。

 (ご連絡はこちらへ:東京都政策企画局政策調整部政策調整課 S0014601@section.metro.tokyo.jp

 よろしくお願いいたします!   

(会議資料はこちら(全国知事会HP)をご参照ください)