水素は利用の段階で水しか排出せず、エネルギー供給の多様化や非常時対応など、多くの優れた特徴を有しています。また、水素は大規模・長期間のエネルギー貯蔵が必要であり、今後再生可能エネルギーが大量導入された際の調整力としても有望です。

 現在、水素の多くは化石燃料由来ですが、再エネ由来のCO2フリー水素の実用化に向けた技術開発が進んでおり、今後、水素の製造から貯蔵、輸送に至るCO2排出を削減していくことが重要です。

 

【福島県との四者協定】

 平成28年5月、東京都と福島県、国立研究開発法人産業技術総合研究所、公益財団法人東京都環境公社は、CO2フリー水素の活用に向けた協定を締結しました。

 これまで、福島県産の再エネ由来水素を燃料電池自動車(FCV)に充填してPR走行を行ったほか、福島県産再エネ由来水素とFCVを活用したプロジェクションマッピングを実施しました。

<PR走行>
photo_tokyo_suisohukushima_1.jpg
<プロジェクションマッピング>
photo_tokyo_suisohukushima_2.png

 

2021年度の取組予定】

 東京2020大会時には、選手村内において、福島県で再エネを用いて製造された水素を選手が利用する施設の一部で活用することを予定しています。

 東京都は、再エネ由来CO2フリー水素を脱炭素社会実現の柱としていくことを目指し、引き続き、関係団体と連携して取組を進めていきます。